品目別原価比較

クロワッサン・カレーパンなど
菓子パン・惣菜パンの原価まとめ

「うちのカレーパンは原価が高い?低い?」品目ごとの原価目安と、原価を左右するポイントを一覧でまとめました。自店の価格見直しの参考にどうぞ。

クロワッサン・カレーパン・コッペパンなど様々な種類の菓子パンと惣菜パンが並ぶショーケース
品目ごとに原価率は大きく異なる。正確な原価を把握せず感覚で売価を決めると採算が取れない商品が生まれやすい。
Quick Reference

品目別 原価率クイック比較表

材料原価率の一般的な目安です。仕入れ値・配合・ロットにより実際は大きく変動します。

品目 材料費の目安(1個) 材料原価率の目安 原価の主な変動要因
クロワッサン 60〜100円 40〜50% バター使用量が原価率を大きく左右
カレーパン 55〜85円 35〜45% カレー具材の原価+揚げコスト
コッペパン(プレーン) 30〜55円 25〜35% シンプルな配合で比較的低め
揚げパン 30〜55円 30〜40% 揚げ油のコストと回転率が影響
100円パン(各種) 25〜45円 25〜45% 売価が固定されているため原価管理が重要
フランスパン(バゲット) 50〜90円 28〜38% 素材はシンプル。長時間発酵の光熱費注意
手作りパン(惣菜系) 55〜120円 35〜50% 具材の種類と量で原価が大幅に変動
Product Details

品目別 詳細解説

🥐
クロワッサン
材料原価率 40〜50%(高め)

材料費:60〜100円/個売価目安:150〜250円

パン類の中で原価率が高い代表格。層を作るための折り込みバター(バーバターまたはシートバター)が原価の大部分を占めます。バター価格の高騰が直撃しやすい品目です。

折り込みバターを使って層を作るクロワッサン。バター使用量が多く原価率が高い代表的なパン
クロワッサンの原価率を左右するのは折り込みバターの量と品質。バター価格高騰の影響を最も受けやすい品目。
原価管理のポイントは①折り込みバター量の精密な計量、②バター代替品との使い分け、③廃棄ロスの削減(成形時の余りをどう活用するか)。原価率は高くても、適正売価を設定すれば十分な粗利益を確保できます。

🍛
カレーパン
材料原価率 35〜45%

材料費:55〜85円/個売価目安:150〜220円

パン生地原価+カレー具材原価+揚げ油コストの3要素で決まります。カレー具材(肉・野菜・スパイス)の品質をどこまで上げるかによって原価が大きく変わります。

揚げ油は頻繁に交換するほどコストが上がり、交換しないほど品質が下がるジレンマがあります。揚げ物の管理と合わせて、1個あたりの油のコストも原価計算に含めることを推奨します。

揚げたてのカレーパン。具材のカレーと揚げ油のコストがパン生地に加わり原価を押し上げる
カレーパンの原価はパン生地+カレー具材+揚げ油の3要素で決まる。揚げ油の交換頻度も原価に影響する。
🍞
コッペパン
材料原価率 25〜35%(低め)

材料費:30〜55円/個売価目安:100〜180円

シンプルな配合のため原価率は比較的低め。ただし、コッペパンはフィリング(クリーム・あんこ・惣菜)を挟んで販売することが多く、フィリングの原価が加わると全体の原価率は変わります。フィリング込みの原価管理が重要です。

🍩
揚げパン
材料原価率 30〜40%

材料費:30〜55円/個売価目安:100〜160円

生地自体はシンプルですが、揚げ油・コーティング(きな粉・砂糖・シナモン等)のコストが加わります。揚げ油の使用量と交換頻度を記録し、1個あたりのコストに算入することで正確な原価計算が可能です。

💴
100円パン(均一価格商品)
要注意:売価固定で原価管理が生命線

材料費:25〜45円/個売価:100円固定

100円という売価が固定されているため、原価が上がっても値上げしにくい商品です。材料費が45円を超えると原価率45%になり、人件費・光熱費を加えると採算割れのリスクがあります。原材料価格の変動を毎月追跡し、配合・ロットで対応することが特に重要な品目です。

🥖
フランスパン(バゲット)
材料原価率 28〜38%

材料費:50〜90円/本売価目安:200〜400円

素材は小麦粉・塩・水・酵母とシンプルで、材料費自体は低め。ただし長時間発酵・スチーム射出式オーブンの光熱費・成形の人件費を考慮すると、材料費だけで原価を判断するのは危険です。製造原価ベースでの計算を推奨します。

🥗
手作りパン(惣菜系)
材料原価率 35〜50%(具材次第)

材料費:55〜120円/個売価目安:180〜350円

ハム・チーズ・野菜・ツナ等、具材の種類と量によって原価が大きく異なります。「なんとなく高そうな具材だから高く売る」という感覚的な管理では、採算が取れていない商品が出やすい品目です。具材の使用量を正確に計量し、原価計算に反映させることが特に重要です。

FAQ

よくある質問

クロワッサンは原価率が高くても作り続けていいですか?
原価率が高くても、適正な売価を設定して十分な粗利益額を確保できていれば問題ありません。重要なのは原価率ではなく「1個売れたときの利益額(粗利益)」です。クロワッサンが客寄せ効果を持ち、他の商品の販売促進につながるなら、集客コストとして考える視点もあります。
100円パンで利益を出すにはどうすればいいですか?
材料費を35〜40円以内に抑えることが基本的な目標になります。①配合の最適化、②大量製造によるコストダウン、③仕入れ単価の見直しが主な手段です。それでも困難な場合は、売価の見直し(110円・120円への変更)も選択肢です。顧客の反応を見ながら段階的に引き上げた事例もあります。
揚げ油のコストはどうやって計算しますか?
①1回の使用量(L)×単価、②1回の使用で揚げる個数、③交換頻度の3つから「1個あたりの油コスト」を算出します。例:油18L×240円/L=4,320円を1回で200個揚げたなら1個あたり21.6円。これをパン生地・コーティングの原価に加算します。
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